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連載第13回
文:私=たん
 
<祝ROOTY HD発売!> <XRGB-3ファームウェアについて>
 この度HDMI分配器「ROOTY HD SP2」と「ROOTY HD SP4」が発売されました。ROOTY HDシリーズはCECパススルー機能を内蔵したHDMI分配機です。SP2はHDMI信号を2分配、SP4はHDMI信号を4分配できます。主に店頭や展示会でテレビなどの映像機器の展示やデモンストレーションに適しています。

■CECとは
 多くの方はご存じかと思いますが、ここではあえてCECについて簡単にご説明します。最近、テレビのCMで「VIERAリンク」とか「AQUOSファミリンク」といった言葉をお聞きになることが多いかと思います。これらの〜リンクと呼ばれているものがCEC機能です。
 リンク機能では、例えばテレビのリモコンからHDMIケーブルで接続されたビデオデッキ等を操作することができます。リモコンを持ち替える手間を省き、手軽にビデオやDVDなどを操作できます。ROOTY HDの「出力1」に接続したテレビ等で、このリンク機能を利用することができます。

■ROOTY HDよくあるご質問
 よく「ROOTY HDに解像度の高いテレビと解像度の低いテレビが接続された場合、どの様な映像出力になるのでしょうか?」というご質問をいただきます。
 ROOTY HDに解像度の異なるテレビが複数接続される場合は、起動時に接続されているテレビの中で、最も低い解像度のテレビに合わせて、入力側の機器が映像信号を出力します。
 音声に関しても、起動時に低いチャンネル数の音声出力に合わせます。例えば、L/R 2chのテレビと、5.1ch対応のホームシアターシステムが同時に接続されている場合は、L/R 2chの音声が出力されます(この動作は、ROOTY HDの入力に接続された機器のHDMI信号の出力が「自動」になっている場合)。
 なお、ROOTY HDは起動時に接続された機器のスペックを調べて出力方式を決定するため、後で別の機器を接続しても解像度等は途中で更新されません。このことを利用して、特定の機器だけ後で接続する、もしくは後で電源を入れることにより、特殊な組合せに対応できる場合があります(すべての特殊な組合せに対応しているわけではありません)。
 XRGB-3のファームウェアはアップデートにより、ついにVer.2.11(β)となりました。ご要望の多かった1920x1080ドット(16:9)のディスプレイにも対応いたしました。
 β版ですので、お客様ご使用にあたって不具合的な物がございましたら、アンケートフォームなどからご連絡いただけますと幸いです。
 ドットバイドット機能に関しては、実際のパソコン用ディスプレイなどで採用されているドットバイドットとは少々おもむきが違うかと思われ、ご意見も色々あろうかと思いますがXRGB-3で、できる限りのことを実現してみました。
 また640x400(24kHz)、320x240(15kHz)の解像度出力は、あくまでオマケとして搭載しています。解像度がかなり低いこともあり、画質に関してはあまりよくありません。
 水平同期周波数15kHz入力→15kHz出力については、今後、トランスコードモードでスケーリング無しで鮮明に出力できないかなど、技術者と交渉したいと思います。
<XPC-4情報>
 前回ご紹介しましたXPC-4のコンポーネント入力対応ですが、着々と改良されています。ただ、いろいろなバグの壁に突き当たっており、一進一退が続いています。
 下記写真は実験のために作成された、「D端子(メス)→DVI-I(A)変換ケーブル」という超レアなケーブルです。こういったケーブルがないと、D端子を持つ機器をXPC-4に接続できません。製品化に関しては、前向きに現在検討中です。

<XC-HDMI-FMシリーズ発売> <SELECTY21再販は?>
 カラフルHDMIケーブル(XC-HDMIシリーズ)の続編として、HDMIミニ端子ケーブル3製品を発売いたします。



XC-HDMI-FM-BK(黒)
XC-HDMI-FM-BU(青)
XC-HDMI-FM-SL(銀)

 これらの3製品は家電量販店、パソコンショップ、Amazonなどでお買い求めいただけます。本ケーブルは、最近増えつつある、ミニHDMI端子付きのデジカメ、デジタルムービー・カメラとテレビに表示する用途にご利用いただけます。
 ミニHDMI端子は非常にピンピッチが狭く製造が難しいことから、製造時の品質安定化には特に力を注ぎました。HDMI1.3に対応しており、ケーブルの長さは1.8mとなっております。
 ケーブルはしなやかで細い直径4mmの極細ケーブルため、扱いやすく非常にスマートになっています。両端子に有線の防塵キャップを備えており、未使用時のホコリの侵入を防止することができます。
 SELECTY21に関して、アンケートをお送りいただきましたお客様、誠にありがとうございました。
 現在20件以上のアンケートをいただいております。アンケートの中には熱烈なご要望もあり、まだまだ21ピン端子も影響力があるのだと実感いたしました。
 ただ、販売店様からの仮オーダー台数を含めても生産可能な数量に目処が立ちにくい状態となっております。
 このため、生産にこぎつけることができるか微妙なところですが、引き続き電波新聞と共に検討したいと思います。
 皆様にはご協力いただき、誠にありがとうございました。厚くお礼申し上げます。

待て次号!!